2年間、護謨鉄砲の記事を見なかったが、2010年秋に、拳銃の形をして、ブローバックする作品ができていたようだ。
この動画がyoutubeなどで、検索の上位に出てきて、簡単に見られるようになっている。何種類もあり、いろいろな拳銃モデルを作っている。排莢するような調子づいたようなモデルもある。これらを視て、その迫力に圧倒され、どういう仕掛けになっているか、考える余裕もなかったが、わかる範囲で考察しょうという気になった。
考察といっても、作者(断然マスター氏)がいろいろヒントをかいており、ヒントが書かれた部分だけは理解できるというに過ぎない。
d.hatena.ne.jp/dungeon-master/20101024/p1 にある画像を改変して引用する。(これは画像のいわばパロディであって、盗用ではありません。)
ブローバックモデルのパーツを並べた画像と、パーツを組みあげた画像の上半分どうしをならべて作った画像。上のパーツには見慣れた回転翼(4枚羽根)とこれとエスケープメントを構成する部品が見られる。フロントエンドもスライド先端に見られる。これらを組み立てたものをみると、これらはすべてスライドに付属している。すなわち回転翼式連発護謨**に必要な3要素がすべてスライド側にあるわけで、スライドだけで、護謨**のはたらきをする。いま弾丸を装填して、スライドを片手で保持して、もう一方の手で赤線でしめした下向きの突起を上方へ押し上げて発射させることができる。
ブローバック式護謨**というのは回転翼式護謨**を拳銃のスライドの中に収めて、この護謨**全体を前後に運動させて、実際のガンの動作を真似ようというものである。
そのブローバックの仕組みというものは、さっぱりわからない。ただわかるのは、スライドを動かすエネルギーの出所である。作者自身が、引き金の動きがスライドの動きのもとになるとか、遠因になるとか、ぼやかしたような表現であるが、一部種明かしをしてくれている。
電動ブローバックと銘うったエアソフトガンの1群があり、その場合のブローバックのエネルギーの
もとは電池の電力であろう。
この場合電池は使っていないから、指の力しかないが、もとは指の力であっても、もしその力で護謨を引っ張り、ある瞬間に解放して瞬間的にブローバックを行っているのであればたいしたものだ。引き金がすごく重いにしても。もし引き金を急速にひき、それを増幅してスライドが急速にブローバックしているように見せているだけだったら、WEB上の一発芸(連発しているが)であって、ゆっくり引き金をひくと、スライドの動きもゆっくりになり、ブローバックに見えない。そのどちらのしかけになっているかかはわからない。
部品が多く、それぞれのはたらきはほとんどワタクシにはわからない。したがって前者である可能性もあり、その場合は100点満点だと思う。
動画でみると、スライドは前方に護謨の弾力でつねにひっぱられているように見える。だから後方への動きをも別の護謨に蓄えられたエネルギーの解放によって行うのは難しいだろう。
(1)スライドを輪ゴム1本で前方に引っ張っておく
(2)引き金を引いて輪ゴム2~3本にエネルギーを蓄え、瞬間的に解放してスライドを瞬発的に後方へ引っ張る。スライドが最後尾までくると輪ゴム2~3本との連結がきれ、スライドは前進しはじめる。
(3)スライドが最先端にあたっても跳ね返らない。
そんなことができるのだろうか。
とにかく、こんなものは、いろいろやって遊んでいるうちにひとりでにできたものでは絶対ない。最初は核となるアイデアの生かし方をいろいろ考える段階があっても、いったんある程度の構想がまとまったら、目標を定め、問題点をひとつひとつシステマチックに解決していってできたものと思う。いくつか問題点を解決しているのであって、その開発力はちょっと真似できない。あとからみてわからなくとも仕方ないと思うね。
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