2010年3月27日土曜日

178.一発屋

Brogなどで、ゴム鉄砲の記事を載せているサイトがあり、愛読している。この人たちはゴム鉄砲の記事ばっかり載せてるんじゃなくて、そのときだけ暇つぶしに制作しただけなので、「一発屋」とかりに称します。一発屋というのは、小説や歌などでヒットを飛ばしたが、あとが続かなかった人たちをいうようだが、ここではゴム鉄砲キチガイでなく、シロートで、ほんの出来心で作った人たちの作品を扱います。
この動画はエスケープメントの動きがよくわかる。
Beginnings of a rubber band gun.
http://vimeo.com/4876107
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それから、こちらは某サイトで討論のあった機構を実現したもののひとつ。
rigorytheninja.

http://digtheninja.blogspot.com/2009/04/this-is-semy-auto-rubber-band-gun.html

装填がむずかしそうだが、前衛の勇気を買う。第130項で紹介した米国特許のしかけとにている。
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これはHポイント氏の連発銃の作り方を見てつくったものだろう。jazzed。

http://goluck.blog114.fc2.com/blog-entry-346.html


 
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これは左右方向連発銃。下のサイトで大きな画像が見えます。ゴム鉄* by バンヤ。

http://machikomi-tokyo2007.zaq.ne.jp/view/ce_chofu/14/476/



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これは工作技術の優秀な作品。「友人と見る鉄塔」
http://d.hatena.ne.jp/tettou77-1/20080807/p1
アルミ製5枚回転翼。

2010年3月22日月曜日

177.RBMGほか

Youtubeに手作りのマシンガン玩具の動画がでていた。子供は無邪気でいいなあ。お姉ちゃんもステキだ。
http://www.youtube.com/watch?v=hjtsIjbjqoQ

お年寄りも暇つぶしに作って楽しんでる。itを使っているのがありきたりで残念。http://www.youtube.com/watch?v=QV6v_ixcnwU

こんなのもある。動画ではないが。マシンガン工作はまったく普通のことになっている。
http://www.doctorofmanliness.com/2009/02/rubber-band-gatling-gun-finished.html

2010年3月21日日曜日

176.米国特許探訪16 左右方向連発(6) レボルバー4


1993年の米国特許に、弾倉着脱式のレボルバーがあった。

 この銃のしかけはこうである。

 回転銃身/弾倉の表面には8枚の羽根板が等間隔でとりつけられている。(Fig.6)
 この羽根板に輪ゴムを引っ掛ける。
 羽根板の後部に切り欠き(14)がある。
 回転銃身の支柱にはストップピン13がついており、銃身の回転を止める。
このストップピンはちょうど羽根板の切り欠け部に一致して取り付けられているので、輪ゴムが装填されていないときには銃身の回転を止められないが、輪ゴムを装填すると、ストップピンが輪ゴムの横っ腹にひっかかって、銃身の回転をとめる。
 この回転銃身の内部にはゴムバンドが数条入っていて、模型飛行機のようにゴムを巻き(よじり)、そのほどける力で、銃身は回転しょうとする。(Fig.3)
 回転銃身の前面には穴があいていて、そこにフロントエンドピース3のピンがはまりこんでロックする。はずすことも可。
 引き金をひくと、連動してハンマーピン25が輪ゴムをはずし、発射する。ストップピンにひっかかっていた輪ゴムがなくなったので、銃身は360/8度だけ回転する。(全部打ち終わると、銃身がクルクル回り続けるのでは?)

米国レボルバー特許1~4のまとめ。(ガトリングは含めない)

(1)すべての作品が12時の位置にきた単位銃身から発射する。
(2)引き金に連動したレバーが輪ゴム後端を押し上げて発射する。
(3)「回転銃身の回転力に引き金を引く力を使ったもの」と、「回転銃身の回転力のために別に輪ゴムを用意し、輪ゴムのほどける力を使ったもの」の2種類があった。


 (2)の意味はこうである。いま回転銃身の表面に配置された単位銃身が12時の位置にくると、リヤフックが前方に倒れて輪ゴムを発射するような銃を作ったとする。すると引き金の力で銃身を回転させるだけで、回転に伴って、輪ゴムが発射される。そのような種類の特許ななかったということである。単位銃身が12時の方向に来ただけでは発射は起こらず、さらに引き金をひいてハンマーを操作する必要のあるものばかりであったということである。

 (3)について。
 ソーブレード&シャークフィンのシャークフィン部分は引き金を引く力だけで動く。引き金を引く力の他には動力は用意されていない。コルト45ピースメーカーの回転弾倉も引き金の力だけで動く。このしかけはラチェット機構であって、工作精度がいる。
 一方、回転翼式ゴム鉄*の場合、装填された輪ゴムの張力のため、回転翼には前方に転がる方向の回転力がつねにかかっている。これを引き金を引いて戻すワンストロークで1歯だけ送るわけである。時計の脱進機と同じ。このほうがラチェットよりは工作精度がいらないと思うが、回転力の大きさが問題である。回転翼式ゴム鉄*は、装填数が多くなると一度に2発出たりして、暴発する。回転力が大きすぎると引き金が振動して暴発するのである。

175.インドか中近東のガトリング


Googleの画像検索で、寺院の中におかれたガトリングRBGがあった。申し訳ないがサイトのアドレスを忘れた。


 フォトショップで露出を変えるとディー
テイルがわかる。銃の右にでっかい手回しハンドルがついている。
ガッチリした造りである。ハンドルのS字曲線は本格的な細工であることを示す。
 グリップ、トリガー、照準器、ゴムマシンガンにまちがいなし。
回転軸の支柱はみごとな曲線を描いている。この様式はなんでしょう。ヒンズーかイスラムか。

2010年3月20日土曜日

174.米国特許探訪15 左右方向連発(5) レボルバー3

 1989年の米国特許。
 シリンダーを延長したような太い銃身のレボルバー。





回転銃身の後ろの端に溝にはまりこんだようなリヤフックが8個。

リヤフックは輪ゴムを装填したときには、その先端が回転銃身の表面に出ているが(青色)、輪ゴムの弾丸が発射されてしまうと、先端が溝の中に埋没してしまう(マゼンダ)ように作られている。

引き金を引くと、リンク機構により、リヤフックの後ろにあるレバーが前方に倒れ、強制的にリヤフックを前屈させ、輪ゴムを発射させる。

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 回転銃身のシャフトは太く、それにゴムバンドが巻きついている。装填の際、銃身にこのゴムバンドを巻きつかせるように回転させながら装填する。このゴムバンドがほどけようとするため、回転銃身は後ろから見て時計回りに回転しょうとする。

       

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Fig.6AからFig.6Cまでは、発射と回転のメカニズムを説明する。

(1)Fig.6A。輪ゴムが装填され、リヤフックの先端は回転銃身の表面に出ている。

(2)Fig.6B。リヤフックの後ろのレバーが、引き金に連動して前方へ倒れ、輪ゴムは発射され、リヤフックの先端は溝の中へ沈み込んでいる。レバーが前へ倒れたため、レバーの後ろの支柱との間に隙間ができている。リヤフックは直角三角形をしているが、レバーに押されて前屈している。

(3)Fig.6C。レバーが再び後退してもリヤフックは前屈したままである。そのため、リヤフックの後ろの端がレバー前面の突起からはずれて、回転銃身は後ろからみて、時計回りに回転する。→(1)から繰り返し。

173.米国特許探訪14 左右方向連発(4) レボルバー2

 順序が逆になってしまった。レボルバータイプのゴム鉄*の特許はまだあった。
 左の図は1972年出願のもの。
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リヤフックはシリンダーの後面に車軸状(放射状)に配列している。8個ある。リヤフックの後面には溝があり、その溝に鉛筆などの先端をはめ込んで上方にスライドさせると、リヤフックに引っ掛けられた輪ゴムが発射するようになっている。
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 引き金に連動して上下にスライドするレバーがあり、レバーの先端が輪ゴムをレリーズさせる
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レバーだけ取り出した図がEig.3である。
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先端のピン(30、青色)が輪ゴムをはずす。
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このレバーは下のほうに台形の爪(31、マゼンダ)を持っていることに注意。

Fig.6からFig.9までの図はレバーの上下により、輪ゴムが発射され、シリンダーが回転するサイクルを図示したものである。
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(1)Fig.6ではレバーはさがっっており、レバー先端のピン30(青色)はリヤフックの溝の下端にある。
(2)Fig.7。レバーは上昇し、ピン30(青色)は輪ゴムをはねて、発射させる。
(3)Fig.8。レバーはさらに上昇し、レバー下部にある爪31が、その上面(斜面)でもって、リヤフック群のうち、6時の位置にあるものを横方向に押して、シリンダーを回転させる。
(4)Fig.9。シリンダーが回転したあと、レバーは下降に転じ、ピン30はシリンダー後面の形状により、シリンダーをさらに回転させ、次のリヤフックの真下まで下降する。→(1)から繰り返し。

素晴らしいが、シリンダー後面の加工が、精度を要し、難しそうだ。

172.米国特許探訪13 左右方向連発(3)糸巻きガトリング


 以前に(第40項、41項)糸巻きガトリングと名づけて紹介したアメリカの特許は1987年に出願されている。

 「しんど」氏のガトリング・ピストルは本人の申告が正直なものなれば、1980年頃の作品である。
また糸をつかってはいないが、44連発のガトリングが同じ作者によって、1973年につくられている。
 だからガトリングタイプのマシンガンRBGは日本人のほうがアメリカの特許より前に作っていることになる。
 そして、信頼できる筋からの情報によれば、糸巻きガトリングも、米国特許に先駆けて日本人が考案したものだそうである。



1995年に糸巻きガトリングの新たな米国特許が取られている。これは輪ゴムが確実にはずれるように、改良を加えたものと思われる。
 この特許に基づく製品がアメリカで市販されている。
 現在WEBで氾濫している糸巻きガトリングガンで、この米国市販品のアイデアから独立して考案されたものはないだろう。

 しかしこの市販品を日本人が真似した結果、500連発というようなケタ違いのマシンガンがうまれた。このころのNG協会ほかの掲示板のコピーをもっているので、著作権の侵害にならないよう料理して、いずれ発表します。


 1995年の特許はフィンを丸くして輪ゴムが外れやすくしたのがミソだが、このとき輪ゴムが外れる側の丸みが意味をもつ。反対側は丸みをつけなくともよい。
 円筒の外周に糸をまきつけ、これをほどいていくとき、糸の1点の描く曲線はインボリュート曲線として知られており、歯車の歯の輪郭はインボリュート曲線から成っている。
 糸巻きガトリングの玩具において輪ゴムと接する糸の1点の描く曲線もインボリュート曲線ににたものになると考えられる。歯車を観察すると、歯の根元に近いところは垂直に近い立ち上がりとなっており、根元から離れるにしたがって横に寝ていく。したがって糸巻きガトリング玩具のフィンの丈が低い場合は、インボリュート曲線に近似しており、糸は容易に離れていく(輪ゴムが発射する)。フィンの丈が高すぎるとひっかかってしまう。
 したがって、フィンはインボリュート曲線に近似して曲線を描くように、回転銃身の回転方向と逆になびかせたらよい。(図はWikipedia, the free encyclopediaのInvoluteの項より引用。青の字の文章は4月3日追加)

171.マガジン交換式の新作拝見


 Youtubeに弾倉入れ替え式のマシンガンの動画がアップロードされている。
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 これはHポイント氏の手回しハンドル式弾倉交換式マシンガンの電動版である。
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 マガジンからの糸の先をドラムの針に引っ掛ける過程も正直に撮影していて好感が持てる。(本家のビデオではそこんところを省略していて、作者のズッコイ性格を露呈したものになっている。)
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 カセットをパチンとはめ込んだ直後に発射動作にはいれないといけないと思うよ。itを使った場合、接続に手間取るのが欠点である。
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 それからこんなふうにマガジンを四角い筒の中にいれてしまうと、あと何発残っているのか見えないので良くない。ピンを上に向け、上方へ巻き取ったほうがいいんじゃないか。これは本家の欠陥を後生大事に継承しているわけだが。
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 弾丸を撃ち尽くすとマガジンが後方へ飛び出してくるのはすごい。どうやっているのかしらね。またマガジンを挿入するとパチっと音がするのは、ストッパーが掛かっているのだろう。上にむいて撃っても、マガジンがずり落ちてこないようにしてあるようだ。まあ、打ち終わった瞬間に右手の親指なんかの操作でこのストッパーを解除できるようにしておいて、ストッパーが解除されると、バネでマガジンが後方へ押し出されるようにすればよい。それなら、ワタクシでもできそうだ。

2010年3月6日土曜日

170.米国特許探訪12 左右方向連発(2)レボルバー


 左右方向連発だと左右に広い銃身となり、銃の感じがしなくなる。そこで平面を筒型に丸め、銃らしくすると、これがリボルバー、ガトリングとなる。

 左の図は1970年の特許。コルトやS&Wのレボルバーのシリンダーによく似たものが銃の中心にある。

 図では、輪ゴムが複数個、装填されているが、シリンダーの前端にリヤフックがある。


 斜めまえからの図がリヤフック群の形状がよくわかる。

 シリンダーの前端にT字型の突起(projection)がある。この突起は両脇に切れ目(notch)があり、その結果T型をしている。

 T字の両翼がリヤフックである。今、この図で、T字の前から見て左側の翼(15a)と、銃の前端との間に輪ゴムを装填し、シリンダー・バレル複合体を前から見て時計方向に回転させると、爪(双方向爪)が、リヤフックの直前で輪ゴムを横に払って発射する。

 ワタクシのマシンガンと同じ原理ですな。私はこの特許からアイデアをパクってきたんでない。NG協会のガンロッカーに「しんど」氏のこの原理の作品があり、そっちがパクリ元です。(汚らわしき犯多氏やHポイント氏の真似でないよ。お間違いなきよう)

 引き金はダミーであり、シリンダー・バレル複合体の回転はシリンダー後端のダイヤル20を親指で押さえて行う。

 正面からの図、T字突起が放射状に配列されているのがよくわかる。

 アメリカらしく、右利きでも左利きでも使えるようになっている。ただし、回転方向をまちがえると発射しない。T字突起の両翼に輪ゴムをかけると発射しない。欲張りすぎて、かえって不発のおこりやすい銃になっている。



 この方式の市販品は見たことがない。
レボルバーはオートマチック・ピストルと並んで、ハンドガンの2大方式なのであるが、このタイプのゴム鉄◯はあまりない。(マシンガン=ガトリングはあるんですよ。連発銃はないという意味です。)

 「回転式ゴム◯◯」というサイトがありhttp://gomuju.fc2web.com/kaitenn/kaitenngun.htm 簡単にこの方式のゴム鉄*が作れる作り方を解説している。要するに、回転翼式のものを、回転軸を90度回転させただけのものである。それによってレボルバーの感じが楽しめるようになっている。「前後方向連発」から「左右方向連発」にねじってあるのです。一種の水平思考(デボノ)でありますな。

ワタクシはこのアイデアはスバラシイと思います。たいして工作の手間をかけていないのに、目先の変わったものが出来上がる。このレボルバーの機能は、第169項の特許作品と同様、回転翼式のそれと等価なんであります。しかし、このサムボディさんのレボルバーは応用が効きそうで、小児「G」は支持したい。

169.米国特許探訪11 左右方向連発(1)

 単位RBGを複数個、左右方向にならべて、端から順番に発射するのが、左右方向連発である。

 この方式のゴム鉄砲の米国特許はたったひとつしかなかった。

 左の図は1959年に出願されている6連発のゴム鉄砲。









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 リヤフックが左端から順に倒れるようになっているが、このリヤフックの倒れるメカニズムは複雑である。

 リヤフックはその後方にあるドラムの外縁と接触している。ドラムは何枚かの円盤(12枚か13枚)を左右にかさねたような形状をしている。ドラムが引き金操作により一定角度回転すると円盤の切り欠き部分にリヤフックが落ち込み、前方に倒れて輪ゴムを発射する。
 引き金操作によりドラムが回転する仕組みは、図でみてお分かりのように、私達の家庭にある、引き紐により蛍光灯と豆球を順次切り替える仕組みと同じものである。

 ラチェット機構により、引き金を引いたときにドラムは45度回転し、引き金をゆるめたときはドラムはすべって、その場にとどまる。

 つり下げ式蛍光灯は
2灯点灯→1灯点灯→豆電球点灯→消灯
のサイクルを繰り返す。
 このゴム鉄砲は
左端発射→左から2番目発射→3番目発射・・・・6番目発射→全リヤフック直立→全リヤフック直立
というサイクルを繰り返す。

  

 この連発銃で、弾丸の装填はどうするのか考えるのは、頭の体操になる。
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 全リヤフック直立となったフェイズで装填するのだろうが、うう、わからない。
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 結局、この銃の機能は、単なる回転翼式連発ゴム鉄砲のそれと等価である。工作のしやすさからいって、回転翼式ゴム鉄砲の敵ではない。珍発明、迷考案の部類か。

2010年3月1日月曜日

168.米国特許探訪10 上下方向連発2

 
1970年のアメリカの特許。



 連発式ゴム鉄砲。


 銃の後端に階段状に切れ目を作り、この切れ目に輪ゴムをひっかけ、引き金の操作でワンステップずつ上の切れ目に輪ゴムを移動させ、最上段の切れ目から輪ゴムがはずれると発射する。


 NG協会のプラネットウエーブT34(1)というのは、これとソックリだ。(装填数が多くなっていること、工作がしやすく、精度が上がるように角材ー割りばし?ーの積層構造になっていることは評価する。)


 また、同じくNG協会会員で、残念ながら今は故人となられたHIDOSUGI鉄工所の無骨な連発銃(銃を前後に伸ばしたり縮めたりして、「銃の中で輪ゴムを引き伸ばす」方式の)では、マガジンの部分(2)にこのメカニズムが使われている。


 Hポイント氏のキザとかギザとかいう作品は(1)(2)のコピーまたは、他のルートからのアイデア借用である。なぜなら小児GがかつてNG協会の掲示板でプラネットウエーブT34とHIDOSUGI鉄工所の連発銃の給弾機構との類似を指摘したとき、Hポイントめはうんともすんともコメントできなかったからである。(まだ出来ていなかったのでしょう。)


 Hポイント氏はステップアップ三部作を機会あらばつねにまとめて発表し、三つとも自分の考案のような印象をあたえようとしているが(小細工が好きだね)、彼の考案は最初のヤツだけだ。二つ目は「しんど」氏の作品のバリエーションだそうだ。(以前に掲示板で告白)  以下明晩。



(昨晩からの続き)写真サイトFrickrに、左のようなスパイダーマンのキャラクター商品の写真が載っている。


 このゴム鉄砲の連発メカは、上記の米国特許に基づくものと考えられる。


 その理由は(1)どちらも4連発。(2)ステップの傾斜の角度が類似、の2点。まあ、かたちの類似で、直感的にわかりますが。

特許は1968年出願、1970年登録。この玩具は1979年に買ったようだ。




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 これと全く同じ大きさ・形で色違いの製品がある。


 キャラクターが違うだけ。

http://volume22.blogspot.com/2005_05_01_archive.html


この兵隊さんの名前はBeetle Baileyというらしい。アメリカのマンガのキャラクターなのだろう。


この二つの画像は別々のサイトで採取したものである。




 メイド イン ホンコン。



 これらの情報を総合すると、1970年の米国特許に基づいて、4連発のプラスチック製のゴム鉄砲が、ホンコンで製造され、1979年頃アメリカで売られていたと考えられる。アメリカで市販されていたと推定する根拠は、パッケージに書かれたキャラクターがアメリカのものだからである。




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 オークションのサイトで、別の製品も見た。2発しか連発しないそうだ。ギザギザが細かすぎたか、ステップの傾斜が少なすぎたのだろうか。

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(上から2つ目以下の切り込みが少し前方に寄っている。こうすると2つ目の切れ込みに装填した輪ゴムは、いちばん上の切れ込みにステップアップできないのだろう。こんなことが製造前にわからなかったのかしらね。May.1.2010)

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これも多分おなじメカニズムのゴム*砲。サカナの形をした光線銃だが、尾びれの後端をこのように少しかたむけるデザインのゴム*砲とくれば、同様のメカニズムのものとしか考えられない。6連発のよう。

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こんなのもあるぜ。日本製。マネのまねの真似だ。



切りがねえ。







http://goodsfan.jp/article/detail.aspx?m=detail&b=7348&brid=122