2008年8月15日金曜日

51.ボルテックス構造の発表


なんのことはないダンジェンドラゴン氏はピンを回転方向とは逆に寝かせて、弾丸がはずれやすくすることを方式の名前つきで発表したぞ。
おおぜいでワアワアやっていると、段々あたらしい知恵がでてくるのでおそろしいことだ。
Hポイント氏がどう出るかが注目される。
あわてて記念写真をとったが、このブログの最初にその写真は公表してあったのだった。(第2項、2007年11月)もっともすでに「どっとでる」の発表のあとだからあまり新味はなかった。しかし「どっとでる」の発表ではこのこと(ピンをななめに植えていること)はなぜかはっきり書かれていない。いや、さっぱり書いていない。重要な事なのに。(「ぱくるど」氏のアイデアのパクリといわれかねなかったからか。「ぱくるど」氏の唯一のマシンガンの発表から間がなかったからね。「ぱくるど」氏は「どっとでる」の入賞を祝福したのに、Hポイント氏は、アイデア拝借についてひとことも礼を言わなかった。それどころか、以前からそのアイデアを持っていたように偽装してサイトの記事を書き、掲示板でも応対した。ゴーマンそのものだった。やれやれ。)
そもそもこのアイデアは2006年の暮から2007年のはじめにかけて、Hポイント氏のサイトの掲示板で話題となったのだった。そのときにピンを回転方向の反対側に倒さないと弾丸がはずれにくいことを知っていたのは「ぱくるど」氏と、かく言う小児「G」と、それから多分(もう引退していた)「しんど」氏が昔の作品で実現していただけだった。掲示板のやりとりは画像にして記録してあるので、おいおい発表しょう。
今回のダンジェンドラゴン氏はHポイント氏を見習ったのだろう。
ダンジェンドラゴン氏の作品で(1)回転銃身の後端と前端で直径がちがうこと、(2)輪ゴムをかける板の幅がひろいこと。これは米国市販品のマネである。(そのことは正直に言ったらいいのにね)米国市販品の方式に板を回転方向とは反対になびかせるアイデアをもりこんだのは、世界で初めてである。ま、この点は立派なものと言わねばならない。

2008年8月13日水曜日

50.連発銃の分類9:途中のまとめ


A.1次元配列
 1.前後方向配列
 2.上下方向配列
 3. 左右方向配列
B.2次元配列
 1.後面上配列
 2. 水平面上配列
C.3次元配列(立体配列)

今のところこうなる。立体配列は「どっとでる」と「disintegrator]それに[1800連発」である。ワタシの分類だと回転銃身でマルチバレルだと無条件に立体配列となる。
やれやれ疲れた・・・・。
(この記事に自分でコメントした)

49.連発銃の分類8 水平面上配列方式




米国市販品でもっと昔から売られている回転式の輪ゴム機関銃(いわゆるガトリング式)について考えよう。この市販品は2008年現在は下記のアドレスで確認できる。http://www.productdose.com/article.php?article_id=5480

これは銃の後端に歯車をつけ、歯車が前に転がるような動きをすると発射されるようになっている、いわゆる「ガンギ車方式」「エスケープメント方式」の連発銃を円筒表面に12本、束ねるように並べたものである。

歯車式は「前後方向配列」と同じに考えるから、前後方向配列を円筒の表面にはりつけたものとかんがえよう。

すると後端点は円筒表面上に配列され、「後面配列式」同様、1本の線上にはなく、平面上に配列された複雑な方式であることがわかる。この方式を「水平面上配列方式」とする。
xy平面を円筒状にまるめたものの上に後端点を配列したものと考えるわけである。
もっとも、xz平面を丸めたとも考えられるのであまり論理的でない命名である。「x軸を含む平面上に後端点が2次元的に配列されたもの」と定義すれば両方の考え方を包含する。
(2008年9月7日追記 この方式の命名はあまり論理的でないという記述は誤りで、水平面上配列と考えて全くさしつかえない。この点については後述する。改変の日を記録するため、同じ文章を自分でコメントする。)

48.連発銃の分類7 後面上配列


前項(47項)で述べた米国市販品(糸をつかったミニガトリングガン)の場合、後端点は回転銃身の後面上にある。すなわち1本の線上にないわけで、一段複雑な構造である。これを「後面上配列」とする。
第4番目の形式である。
(2008年9月7日に追記。ミニガトリングガンは「後面上配列」に属するものとせず、別の命名をした。「後面上配列」にはワルサ社長の一時、一世を風靡したへんてこガトリングが属する。)

47.連発銃の分類6 左右方向配列

当然、RBGユニットを水平に並べて連発させることも考えられる。
図で赤い糸を上方に引き上げると、銃の後ろから見て、右の方から順に発射される。糸の代わりに、レリーサーとしてフックを使い、フックに向けて、板を動かしてもよい。(ワタクシの分類では糸、フックなどのはずす形式、レリーサーの形式は問題にしない。また板を固定して、糸を動かそうが、フックを固定して板をフックに向けて動かそうが、区別せず同じ分類としやす。)
後端点の配列は左右方向となるので、この方式を「左右方向配列」と呼ぼう。
このRBGユニットを乗せた板(黄色)を円筒にすると、円筒を回転させて、決まった位置にRBGユニットがくると弾丸が発射されるようにすることができる。この場合、後端点は円周上に配列されるが、これも「左右方向配列」の1種と考える。
したがって、「しんど」氏のブラックシリンダーとサード下請け作業所のクリップを用いた初期のマシンガンは同じ形式である。
ところで大事なことは、アメリカで市販されている、このブログで(第41項)特許を紹介した糸を使った回転式マシンガンはこの分類にははいらない。これはRBGユニットの「上下方向配列」の連発銃を円筒上にはりつけたとも考えられるもので、一段段階の進んだ複雑なものである。
このマシンガンの方式について2008年9月7日自分でコメントすることにより、記述を変更した。

46.連発銃の分類5 上下方向配列 


この場合、後端点の配列は上下方向となるので、「上下方向配列」と名づける。
もうお気づきのこととおもいますが、ワタクシの分類法というのは、後端点の配列によるシンプルなものなのである。
この方式ではプラネットウェーブT35という傑作(T34だったっけ)が思い出されますなあ。米国特許もあるが、これは日本人の作者のオリジナルと思いたい。
Hポイント氏の「キザ」なんとかいうのは、プラネットウェーブのコピーなんである。本人はそんなコメントは一切していませんがね。

45.連発銃の分類4

次に2番目の形式だがRBGユニットを上下方向に積んで連発させることが考えられる。
ものさしに輪ゴムをたくさんかけて後部の輪ゴムを指で1発ずつはずすのはこの形式である。

44.連発銃の分類3 前後方向配列


この場合できあがった連発銃の後端点の配列(後端点とは連発銃をば構成するRBGunitの最後部の一点をいう。輪ゴムの後端といってもよい。)をみると、x軸方向の直線上にある。
これを「前後方向配列」と呼ぶ。後端点が前後方向にならんでいるような輪ゴム連発銃の形式を「前後方向配列」と呼ぶのである。
銃の後部に歯車をその軸がy軸方向になるように取り付け、歯車の歯をリアフックとし、歯車が前へ転がるように回転すると弾丸が発射される仕組みがあり、市販品ではこの方式が圧倒的に多い。
この歯車方式は「前後方向配列」の変形と考える。

43.連発銃の分類2


まずRBGunitを前後方向に並べて連発させることが考えられる。
米国特許でもこの形式のものが早くからあるように思う。
「ゴム鉄砲の連発銃はすべて複数のRBGunitの組み合わせよりなる。」

42.連発銃の分類1


RBG(RBはラバーバンド、Gはガンである)の分類をしよう。WEBでWikipediaの話題から、分類のことが話題となった。
ここではマシンガンもふくめて連発銃しか分類しない。単発銃の分類はだれでもできると思うのでね。それと輪ゴム単発銃の形式はいっぱいあって、ややこしく、おもしろくない。
(このブログの図などを真似して描かないようにね。受け売りするときは引用のルールを守りましょう。)
まずRBGunit(Rubber Band Gun unit ゴム鉄砲単位)というものを考える。(Rubber Band Gun itじゃない)ものさしに輪ゴムを引っ掛けたようなものだ。
輪ゴムの引っ張られる方向をx軸とする。図でoxがx軸である。x軸の方向を前後方向と呼ぶ。
弾丸は地球表面上の射手から、同じく地球表面上の標的に向かって発射される。したがって弾丸は水平面上を飛んでいくことが多い。
したがってRBGunitはx軸がつねに水平面に含まれるものとする。
ついで重力のはたらく方向をz軸とする。
そしてx軸ともy軸とも直角な方向をy軸としやす。
(どうしてz軸が先に定義されるかって?絵はy軸をさきに描いたが、説明は重力の方向を言うのがらくなので。マネっ子は重力方向をy軸とするだろうな。水平面上にあり、X軸と垂直に交わる直線をY軸と定義し、原点を通り、X軸にもY軸にも垂直な直線をZ軸と定義してもよい。)

2008年8月10日日曜日

41.糸を使ったマシンガンその2



これは1995年の米国の特許を得た、糸を使った回転式マシンガンである。1987年のとどこが違うんだといいたくなるが、こっちも特許として認められている。前方フックから弾丸がはずれにくく、逆発しないようになっているのと後方フックの幅が広く丸っこい形をしているくらいしか、違いを見出せない。以前に紹介した(第34回)アメリカで市販されているものは、こっちの形とほぼ同じである。

この後方フックの形状は、たぶん輪ゴムがはずれやすくするための工夫ではないかと思う。この改善点のために、特許として認められたのだろう。

アメリカの市販品の通販サイトのアドレスを下記に再掲する。

http://www.rubberbandguns.com/Featured_Product.cfm?Product_ID=268

この絵で後方フックをたばねた後方部分が前方部分より直径が大きいことに注意。この特徴をもつものは、米国市販品のパクリである可能性が高い。

ま、パクリであってもマネであっても、そのことを正直に言えばいいんだけどね。自分で考案したようなことをしゃあしゃあとホームページに書いて、はずかしくないのかネ。

40.糸を使ったマシンガン


設計の方は、脚が難しくて滞っている。情けない。
NG協会の掲示板で「すばらしい」という意見も聞かれる「糸をつかった回転式マシンガン」だが1987年のアメリカの特許にその図がすでに見られる。
しかしこの特許権の持主が考案者とも限らない。もっと前に、たとえば日本の模型雑誌にそのアイデアがすでに載っていてもおかしくない。
とにかくこのタイプのマシンガンは1987年以前からあるということだ。
仕事が忙しく、時間がとれず、自分の作品のほうはさっぱり進捗しないので、評論活動をしやす。
(この投稿に自分でコメントしました)