2010年6月27日日曜日

206.参考文献

斬新な作品(しょうもないが)を作るのに参考にならないかと、いろいろ本を読んだが、正直いってあんましパクリ甲斐のあるアイデアにはぶつからなかった。WEBのほうが、こういう、趣味の知識(無用のオタク的知識)にあふれており、どこの誰ともしれない物知りが、静かに薀蓄を傾けている。(たとえばワル*ーPなんとかいう自動拳銃は、ダブル・アクションであり、コル*・ガ*メントはシングル・アクションであるというようなことは、WEBで知った。無用の知識ですけど。オートマチックでもシングル/ダブルの別があるのかよ)

 しかし「世界の銃パーフェクトバイブル3」というMOOKだけはなんとなく、役にたつような気がする。おなじシリーズの(1)か(2)かを友達から借りたが、申し訳ないがこちらはサッパリ面白くなかった。この本の中にトリガーメカニズムという用語が出てくる。NG協会でこの用語を使っていたのはHポイントだけだった。

 自動拳銃や自動小銃というものは、火薬のエネルギーの一部を使って、(1)排莢、(2)撃鉄をあげる、(3)次弾を薬室に送り込むということをやる。この3つのどれもゴ*鉄*では不必要である。薬莢はない。撃鉄もない。薬室もない。したがって「総じてさっぱり参考にならない」というのが正直なところだが、セフティメカニズム、ローディングメカニズムにくらべて、トリガーメカニズムは、多少参考になるような気がする。

 このメカニズムの記事を書いた著者の名前は憶えておいてもいい。(へんなサイトで引用すると失礼なのでしない。)銃というものはその外観よりも、そのメカニズムによって売れるのだということがよくわかる。第129項(2009.6.17)に書いた、西部劇に出てくるコル*SAAの機構も、この本の中に書いてあった。ハーフコックした状態で、引き金が落ちず、安全に装填できるメカニズムがあったからこそ、コル*SAAはベストセラーになったのだと思う。(これはもう一度読むともっと大きな理由がかいてあった。)そのころライバルS*Wは中折れ式みたいなのを売っていたのでなかったか。こっちも安全に装填できるが、.45口径のような強力な弾丸を扱うにはフレームが強度不足になる(そうです)。S*Wのメカの利点については、本を読んでください。

(しかし人間は間違いをおこすものだから、ハーフコックのつもりで無意識にフルコックしていて、装填中に引き金がおちたりする事故はあったかもしれない。それから装填のスピードはシリンダーをいちいち回さなくてもよいほうが速いだろう。向こうの会社の製品の方が安全で便利かも、と思っていたのかもしれない。装填機構の改良の意思はコル*社の方が旺盛だったろう。スイングアウトシリンダーを開発したのはコル*社の方である。・・・・・ところでS*Wはフル装填したあと撃鉄をどのような状態で携行していたのだろう。シリンダーの1発目を空にして撃鉄をその中に収めて携行するということを読んだ事があるが。)

 それと傑作銃というものは先人のメカを上手に利用している。世界最初の自動小銃(軍用銃)であるM1ガーランドは、ブローニングの散弾銃のトリガーメカニズムをそのまま使っている(そうです)。AK47も、これを簡略化して使っている。M16も形はちがうが原理は同じトリガーメカニズムを使っていると思う。ガス圧の一部によって(遊底とともに)後退してきた撃鉄を引き金の反対側についたツメでいったん受けて、引き金を戻すともうひとつのツメで受けなおすというところ。

 このメカは回転翼を二つのシアーで交互に受けるところ、プラネットウェーブT35で銃後部のギザギザの外側のものと内側のものとで輪ゴムをキャッチボールしながら、上げていくのに似ていておもしろい。

 物事はなんでもそうだが、参考書の本の知識だけだと、生きた知識にならない。ホントに理解したことにならん(学んで思わざればすなわちくらく)。ところが逆に自分で考えるばっかりだと、馬鹿の考え休むに似たりで、迷路にはまりこんで、意味のないことをするようなことになる(思うて学ばざれば、すなわちあやうし)。ここらのバランスが大事で、勉強と実践、これを交互にやらねばならん。すると偉い人になれます。わかったね。このサイトにふさわしくない重厚な展開になったが、この記事の内容は誤りが見つかり次第、無断で変更されることがあるので受け売りして笑われてもしらんよ。

2010年6月18日金曜日

205.作る値打ちがない


サーフェイサーを吹くと、プラスチックと木の境がわかりづらい程度になる。文字の溝が埋まるのがいやで、字だけカバーしておいた。
この方法の評価は下塗りの段階ではここまでしかできない。あとは仕上げ塗りまでわからない。
世界初の試みとしては、この程度の出来で十分。
「なまえキーホルダー」という製品のカタログをみると、プラスチック・シート(0.2mm厚)は、オーブントースターで焼くと、面積が6分の1になるらしい。6の平方根は2.45だから、長さは2.45分の1になる。そして厚みは6倍になる。ワタシの場合、0.2mmのプラ板を使い、厚みは1.2mm程度になった。
他の厚みのプラバンで十分な効果が得られるかどうかはためしていない。0.1mm厚のプラバンでは文字の切り出しは0.2mmの場合よりも容易であると思われる。0.1mmのもので縮小率がいくらになるかは知らない。
縮み方にはむらがあり、Lの字の曲がる角度が90度でないようなことがおこる。焼く練習を重ねたり、あるいははじめから複数の板を焼いて、いちばんよいものを選んだりして、満足な焼き上がりのものが手に入るかどうかは、ためしていない。
1.2mm厚の板ができあがったら、1.2mm厚のプラバンで「額縁」をつくり、「文字板」と「額縁」を同じ板の上に張り付けるようにすれば、木を削って溝を作る手間が省けるだろう。

204.(多少)美しくないと・・・・

(前号までのあらすじ;プラバンから文字を切り抜き、オーブントースターで熱して縮小させた。それを整形し、裏打ちした。マ*ン*ン本体に板の入る浅い溝を彫り、エポキシ系接着剤で貼り付けた。)
朝(あした)パテを盛り、













夕べに削る。

2010年6月16日水曜日

203.誰も見てくれない

失敗したらどうしょうと思うとびびるが、まあ、失敗しても板一枚やりかえればいいだけだ。
えいっと気合を入れて彫りこむ。
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こうなったら乗りかかった舟。覚悟を決めてサクサク。
    
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彫刻刀とやすりでここまで。

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ちょうど板がはいるくらい。(つづく)

2010年6月15日火曜日

202.威力がなければ・・・・

 文字板の裏に薄いプラバンを貼り付けた。これで 接着剤を付けすぎて文字の溝がうずまってしまう心配はなくなった。
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こういう配置になるな。
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プラバンから文字を切り取って、オーブントースターで縮小させた。そこまでは血わき肉躍る展開であった。しかし文字の板ができても、それがわがマ*ン*ンに彫刻されたように取り付けられないと何にもならない。文字板が取り付けられるようになるまでは、辛抱強く作業をつづけなければならない。うまく取り付けられるであろうか?結果は凶か?吉か?(つづく)

201.文字の彫りこみ


一生懸命カットしましてもこれくらい。超音波カッターなどほしいところ。
これをオーブンに入れて焼きます。








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どりゃりゃーっ!!!

と、小さくなりました。細かい傷なんぞは見えなくなりやす。へっへ。2.5分の1くらい。厚みは1mmくらい。






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 結構でっかい字だけど、こんなところで手を打つか。








         
            ・・・・・・・

 水ペーパーで磨くと、表面のぶつぶつがとれてすりガラス様になる。ところがもっと細かいペーパーで磨くと、へんな干渉縞ができた。

 何か硬いものをふんづけて、いててーっと飛び上がると、苦心の文字板だった。小さいので無くさないようにしないと。

2010年6月13日日曜日

200.ロシアの設計2 とりあえず作る

 ハクソーゼン著 「敵対水域」を読むと、ソ連の水中発射ミサイルを積載した原子力潜水艦の初期のものは、液体ロケットしか装備していなかったことがわかる。

 ソ連は固体ロケットの技術が十分でなく、液体ロケットしか使えなかったのだ。その液体燃料とはなんとかヒドララジンというもので、水と混じると発火するのである。水と混じると発火するような燃料のミサイルを水中発射に使ったのである。とりあえず間に合うなら、いつできるかわからない固体ロケットを待つより、ある物を使うしかない。戦争(冷戦)というものは目茶苦茶だ。

 Mig25はベレンコ中尉の亡命により西側がその機体を手に入れたことで有名だが、その大きな空気取り込み口からして、マッハ3で飛べる機体で、おそらくチタン合金でできているだろうと思われていたが、スチール製であった。従来技術による堅実な機体だったわけだ。それでもMig25は航空機開発史に残る飛行機と思う。戦闘機で双垂直尾翼を持ったものはMig25が世界初である。最初写真を見たときは、異様な感じがしたものだった。

 ソ連の一時期の軍用機には次のような特徴があった。(1)燃料の積載量を減らして、性能を上げる。滞空時間を犠牲にする。(2)地上のレーダーの援護下に戦うので、強力なレーダーは積んでいない。(3)相手より多くの機体で戦うように運用する。
 アメリカ軍と同等の性能を持つ機体にしょうとしたら、いつになるかわからない。少し性能が劣っても、とりあえず、そこにあるのが大事という考えである。



2010年6月12日土曜日

199.地球資源を守るためでなく

レリーサーを前後させるのに、いちいち引き金や逆転スイッチを操作するのは面倒なので、これらの操作なしに、らせんをスキップして任意の場所に レリーサーをもってくるにはどうしたらいいだろうと考える。

 マシンガンは装填が面倒なので、装填せずに空撃ちすることをよくやる。ダダダッ。

 するとレリーサーが前へ移動するので、ある程度行ったら、元へ戻してやらねばならない。全部撃ち終わったら、レリーサーが同じ場所で足踏みする機構にはなっているが、なぜか元の位置に戻したくなる。そのとき銃身を逆回転させるのがまどろっこしい。電池代もかかるしなあ。
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 要するに、レリーサーとらせんの噛み合わせをはずすメカニズムをかんがえたらいいわけだ。レリーサーを左右に平行移動させて、らせんからはずせばいい。レリーサーを左に逃がすようにすればよい。右に逃がそうとしても銃身の外面に接触してはずれない。

 そこで左のようなスケッチを書く。

 左上の図はレールをくわえ込む四角い筒に左右に伸びる袖をつけたもので、十字架を横っちょにしたようなかたちをしている。赤の一点鎖線であらわした方向にレールが入る。

 左下の図は左上の部品を外側からくわえ込み、左右に移動する外筒である。緑の線が内筒の「左右の袖」の入る方向をあらわす。これに爪をつける。

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組み立てたらこんなことになる。さっきの図とはちょっとデザインが変更されているが・・・。。(スケッチが間違っていたのでペイントで修正)

 これで多分できると思う。視界を妨げないよう、袖が右に長くしてある。
 
 もう作ったような気になっている  
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しかし作る前に別の案がうかんだ。これは左側にスイングアウトするんでやす。こっちの方がコンパクトでやすよ。

いやこんな手書きのスケッチを書いている過程のほうが楽しい。(この続きは第207、208、209及び2010項に記載。)
 

2010年6月6日日曜日

198.ロシア式設計

 スペースシャトルが2011年に退役するので国際宇宙 ステーションとの往還はロシアのソユーズロケットだけになるらしい。
 ソユーズロケットは冷戦時代に開発されたもので、それをそのまま使っていて、ローテクだが、技術がこなれていて、信頼性が高いそうだ。
 冷戦時代にアメリカに対抗してつくっていたものだから、ロシアらしさが随所にあらわれているような気がする。
どっちがいいということでなく、違ったやり方をしているのが面白い。

 アメリカが大がねをかけてサターンⅤ型ロケットを作ったころ、ソ連のエースだったロケットである。サターンは直立したまま発射台へ向かうが、ソユーズは寝た状態で移動する。直立したロケットは壮観だが、寝たロケットもちょっとした怪物である。

 アメリカが月に到達するまで、このロケットの概観は秘密だった。





整備塔が周囲に何機もあって、それが準備が整うと、花びらが開くように倒れていくのも大げさなショーのような気がする。上に残っているとき、間違って倒されたら、こわいだろうな。







 発射とともに最後の突っかい棒もゆっくり指が開くように倒れていくのが印象的である。
 大概のロケット発射シーンでは、画面にあるのは、宇宙へ突進するロケットの威容 だけ、つまり主役しかいないのだが、このロケットの場合は、「元気で行ってらっしゃい」と祈る脇役の気持ちが倒れていく整備塔の動きにあらわれているようで好きである。ロシアバレーでプリマドンナがここぞとばかりクライマックスの踊りをおどるとき、周りで控えめにひれ伏すサイドダンサーたちがいるようなのだ。
 機械がこのようにユニークなのは、共産主義の勢いのよいころだったからか。国家プロジェクトがつねに共産主義のプロパガンダを兼ねていたためでしょうか。悪くありません。

これらの写真は下記からぱくってきたものです。元をごらんください。
(1) http://apod.nasa.gov/apod/ap051009.html
(2) http://www.ninfinger.org/models/vault2008/index.html (リストの下から11行目にこの写真あり。)
(3) http://www.daviddarling.info/encyclopedia/S/Soyuz_launch_vehicle.html
(4)  http://www.daviddarling.info/encyclopedia/S/Soyuz_launch_vehicle.html

197.第1、第2フロントフック盤再生


第1、第2フロントフック盤を作り直し。
第1フロントフック盤は2年前、第2は1年前に作ったシリコーン型だが、まったく差し支えなく注型できた。
これらは過去にたった1回しか、レジンを生み出していない。一生に1頭か2頭の子供しか生まないけもののようだ。
せんべいでも焼くようにパカスカできると、前に書いたが、実際は結構気を使う。宴会の一発芸のようにまったくヒケル場合もあるので。
フィギュアスケートでしりもちをついたようなものだ。
プラバンのほうはお休み。・・・・こっちも最後の過程でころっと変わるところは、シリコーンとレジンによる複製作業に似ている。焼き物は窯から取り出すまでうわぐすりがどう変化するか未知の部分がある。花火の成功・不成功は一瞬で決まる。輪ゴム*シ*ガ*は、装填に延々かかるが、発射はこれも一瞬だ。

2010年6月5日土曜日

196.工作趣味と材料

 
ゴム*砲の工作などというものは工作趣味の中でも変り種で、非常にマイナーなものである。また低級なものと思う。

したがって、どこかそこらに転がっているようなものを使っても作れる。かまぼこ板とかね。
それから他の分野の材料を流用することが多い。工作趣味が盛んなほど流用できる材料も多い。

工作趣味の人口はどれくらいだろう。
(1)日曜大工
(2)模型工作
  2-1 ラジコン
  2-2 プラモデル
2-3 エアソフトガン
  2-4 フィギュア
  2-5 鉄道模型
  2-6 電子工作
  2-7 ロボット
  2-8 ペーパークラフト
  2-9 その他

 模型趣味で今いちばん主流なのはラジコン、それも自動車のラジコンと思う。なじみの模型屋がつぶれたので隣町の模型屋に行って買物をするが、ここは、大人がラジコンカーをサーキットでぶんぶん走らせているので、つぶれずにすんでいる。
 あと、電動マ*ン*ンを作っている者としては、タミヤの「たのしい工作シリーズ」のギヤセットが普及しているのが大きい。外国ではレゴのギヤを使ったのが多いが、タミヤのギヤの方が使いやすい。
 最近はロボットを自作する人口が増えて、サーボモーターを何十個も使ったキットが市販されていたりする。ギヤモーターなどで安いのがあるが、ワタシは使いこなすまでいっていない。
 恐竜やパンチラのギャルを粘土で捏ね上げる「フィギュア」という部門があって、おかげで、いろんな造形材料が通販で手に入る。ワタクシのマシン*ンは、パンチラ造形文化の上に咲いた仇花なのであります。

2010年6月3日木曜日

195.ディスク・シューター

 最近はテレビを見ないので、NHKのロボットコンテストがどうなっているのか、よく知らないが、昔は欠かさず見ていた。 1994年はフライング・ ディスク をゴールに向かって打ち出すロボットがテーマだった。

 ものを打ち出すのは豪快でおもしろいし、ゴム*砲と多少の関係があるので・・・・苦しいな。

 写真はこの年、フライングシューター大賞を獲得した奈良高等専門学校のマシーンがディスクのローディングを終わったところ。

このロボットは5本のアームがくるくると回転して、接線方向へ、次々にディスクを打ち出す華やかなマシンであった。マシンガンのように連続発射ができるのはこれだけで、大会の花であった。

                               いよいよ回転開始。












   

 ゴールに向かって連続的にディスクが飛来するところ。動画で見ると、発射のスローモーション撮影は感動的だ。
 奈良高専の回転発射機はそのフルオート機能で抜群の存在感を誇ったが、最大5発しか装填できないので、5発全部はずれの場合もあり、そうなると装填に時間がかかった。そのためか、決勝では、豊田高専に敗れた。
 豊田高専は優勝の常連校で、この年も、概観は地味だが、確実な動作で、着実に得点した。一発ずつ狙いを修正して打つ方が、5発まとめて打ち込むよりも得点率が高かった。奈良高専も1発ずつ打つこともできたが、フルオート機能を発揮したいという気持に引きずられたのかもしれない。
 審査委員長の森政弘先生は、洒脱な方で、堅実な設計・製作技術よりも、枠にとらわれない自由なアイデアを重視した。新たな可能性を切り開くような斬新な試みをつねに愛し、奇抜で人をアッと驚かすような突飛な作品を一貫して擁護したので、ロボコン大賞ともいうべき、フライングシューター大賞を奈良高専に与えたのであった。





2010年6月1日火曜日

194.簡易彫刻

まあ、これをどうやって作ったのと言われるくらいのものが出来上がる。しかし写真でもわかるように問題もある。洗練させる前に発表する。










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