2010年3月1日月曜日

168.米国特許探訪10 上下方向連発2

 
1970年のアメリカの特許。



 連発式ゴム鉄砲。


 銃の後端に階段状に切れ目を作り、この切れ目に輪ゴムをひっかけ、引き金の操作でワンステップずつ上の切れ目に輪ゴムを移動させ、最上段の切れ目から輪ゴムがはずれると発射する。


 NG協会のプラネットウエーブT34(1)というのは、これとソックリだ。(装填数が多くなっていること、工作がしやすく、精度が上がるように角材ー割りばし?ーの積層構造になっていることは評価する。)


 また、同じくNG協会会員で、残念ながら今は故人となられたHIDOSUGI鉄工所の無骨な連発銃(銃を前後に伸ばしたり縮めたりして、「銃の中で輪ゴムを引き伸ばす」方式の)では、マガジンの部分(2)にこのメカニズムが使われている。


 Hポイント氏のキザとかギザとかいう作品は(1)(2)のコピーまたは、他のルートからのアイデア借用である。なぜなら小児GがかつてNG協会の掲示板でプラネットウエーブT34とHIDOSUGI鉄工所の連発銃の給弾機構との類似を指摘したとき、Hポイントめはうんともすんともコメントできなかったからである。(まだ出来ていなかったのでしょう。)


 Hポイント氏はステップアップ三部作を機会あらばつねにまとめて発表し、三つとも自分の考案のような印象をあたえようとしているが(小細工が好きだね)、彼の考案は最初のヤツだけだ。二つ目は「しんど」氏の作品のバリエーションだそうだ。(以前に掲示板で告白)  以下明晩。



(昨晩からの続き)写真サイトFrickrに、左のようなスパイダーマンのキャラクター商品の写真が載っている。


 このゴム鉄砲の連発メカは、上記の米国特許に基づくものと考えられる。


 その理由は(1)どちらも4連発。(2)ステップの傾斜の角度が類似、の2点。まあ、かたちの類似で、直感的にわかりますが。

特許は1968年出願、1970年登録。この玩具は1979年に買ったようだ。




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 これと全く同じ大きさ・形で色違いの製品がある。


 キャラクターが違うだけ。

http://volume22.blogspot.com/2005_05_01_archive.html


この兵隊さんの名前はBeetle Baileyというらしい。アメリカのマンガのキャラクターなのだろう。


この二つの画像は別々のサイトで採取したものである。




 メイド イン ホンコン。



 これらの情報を総合すると、1970年の米国特許に基づいて、4連発のプラスチック製のゴム鉄砲が、ホンコンで製造され、1979年頃アメリカで売られていたと考えられる。アメリカで市販されていたと推定する根拠は、パッケージに書かれたキャラクターがアメリカのものだからである。




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 オークションのサイトで、別の製品も見た。2発しか連発しないそうだ。ギザギザが細かすぎたか、ステップの傾斜が少なすぎたのだろうか。

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(上から2つ目以下の切り込みが少し前方に寄っている。こうすると2つ目の切れ込みに装填した輪ゴムは、いちばん上の切れ込みにステップアップできないのだろう。こんなことが製造前にわからなかったのかしらね。May.1.2010)

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これも多分おなじメカニズムのゴム*砲。サカナの形をした光線銃だが、尾びれの後端をこのように少しかたむけるデザインのゴム*砲とくれば、同様のメカニズムのものとしか考えられない。6連発のよう。

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こんなのもあるぜ。日本製。マネのまねの真似だ。



切りがねえ。







http://goodsfan.jp/article/detail.aspx?m=detail&b=7348&brid=122

1 件のコメント:

オテモヤン さんのコメント...
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