単位RBGを複数個、左右方向にならべて、端から順番に発射するのが、左右方向連発である。
この方式のゴム鉄砲の米国特許はたったひとつしかなかった。
左の図は1959年に出願されている6連発のゴム鉄砲。
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リヤフックが左端から順に倒れるようになっているが、このリヤフックの倒れるメカニズムは複雑である。
リヤフックはその後方にあるドラムの外縁と接触している。ドラムは何枚かの円盤(12枚か13枚)を左右にかさねたような形状をしている。ドラムが引き金操作により一定角度回転すると円盤の切り欠き部分にリヤフックが落ち込み、前方に倒れて輪ゴムを発射する。
引き金操作によりドラムが回転する仕組みは、図でみてお分かりのように、私達の家庭にある、引き紐により蛍光灯と豆球を順次切り替える仕組みと同じものである。
ラチェット機構により、引き金を引いたときにドラムは45度回転し、引き金をゆるめたときはドラムはすべって、その場にとどまる。
つり下げ式蛍光灯は
2灯点灯→1灯点灯→豆電球点灯→消灯
のサイクルを繰り返す。
このゴム鉄砲は
左端発射→左から2番目発射→3番目発射・・・・6番目発射→全リヤフック直立→全リヤフック直立
というサイクルを繰り返す。
この連発銃で、弾丸の装填はどうするのか考えるのは、頭の体操になる。
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全リヤフック直立となったフェイズで装填するのだろうが、うう、わからない。
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結局、この銃の機能は、単なる回転翼式連発ゴム鉄砲のそれと等価である。工作のしやすさからいって、回転翼式ゴム鉄砲の敵ではない。珍発明、迷考案の部類か。
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