2009年5月31日日曜日

117.米国特許探訪1


アメリカのトイガンの特許をみると、輪ゴムを飛翔体とした玩具がいつごろから考えられていたかがわかる。また現在、製品化され、販売されているものが案外ガッチリ特許に守られていることもわかる。また製品化されずに消えていったものの中にも、このような方式があってもよかったのではないかと思えるものもあり、考え方の幅が広がるような気がする。

WEBで78件の特許のPDFを収集したが、その内訳は次のとおり。

前後方向連発 16件
ソーブレード&シャークフィン 5件
逐次押し上げ 4件
複雑リヤフック 2件
回転翼式 13件
回転翼変形 5件
上下方向連発 3件
左右方向連発 1件
レボルバー 6件 
糸巻きガトリング 3件
迅速装填 3件
マガジン式 1件
単発銃   13件
非輪ゴム飛翔体 4件
変り種 3件

合計 82件(うち重複4件)

 この分類は以前にこのBrog で私が勝手に作ったものをもとにした。「前後方向連発」とは昨年夏には「前後方向配列」と言っていたもので、リヤフックが前後方向に並んでいるもの、あるいは次弾が前か後ろに用意されているもの、RBGology的に言えば、RBGユニットが前後方向に並んでいるものである。
 「ソーブレード&シャークフィン」と「逐次押し上げ」は、「前後方向連発」の一種であるが、日本に作例があるので、分けたものである。
 「回転翼式」も、「前後方向連発」の一種であるが、件数も多く、現在最も多く市販されている形式なので、別に分類した。。「回転翼変形」は現在オーストラリア製の製品があるので、別に分類した。
 上下方向連発と水平方向連発は案外少ないことがわかる。
 レボルバーは厳密には水平方向連発に入るが、純粋な水平方向連発よりずっと件数が多い。
 マガジン式はわずか1件しかなかった。
 非輪ゴム飛翔体とは、円盤や小石など輪ゴム以外のものを飛ばすものである。ゴム鉄砲ではないが、参考のために集めた。
 前後方向連発では、前から順に発射するもの7件(ソーブレード&シャークフィンは前からはずす方式なので、これらを加えるともっと多くなる)、後ろから順に発射するもの8件、どちらからでもよいもの(引き金がリヤフックの数だけついている!)1件であった。
 後ろからはずすものには同工異曲であってまとめて1件とできるものが多かった。図を見てもよくわからず、気合で分類したものが前からはずす方式のほうに2件ある。ジャンク特許もあるので、件数にはあまりイミがなく、中身を見る必要もある。

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