2009年5月5日火曜日

106.ワーカホリック

「林メカトロ工作支援室」というホームページが以前あって、ロボットの足の部品や、工具を自作して、その過程を公開していた。私は愛読していたが、無くなってしまった。

ホームページを更新するだけでなく、機械要素(歯車、リンク、カムなど)や工具をどんどん作っては公開していくので、その仕事の量たるや、目を見張るものがあった。このホームページの主人はウォームギヤなどかんたんに自作してしまうのであった。

ところが、段々、なんのために工具を作り、なんのために歯車やリンクをつくるのか、わからなくなってきたのであります。どうもそのおじさんは、工具や歯車をつくるのだけが楽しみだったのじゃないか、と思える。私たちはそれを誤解してなにか自作のロボットを作る壮大な計画が進行中で、インターネットの読者はその計画が達成される過程をリアルタイムに目撃できるのだと思っていた。どうもそうじゃないと思い出したら、間もなくWEB上で見られなくなった。

林おじさんは、自分の妙技を次々ご披露して、ある程度満足し、かつ、毎日作って作って作りまくる生活に疲れてきたのかもしれない。毎日必死になってのこぎりやサンドペーパーを使っていると、或る日、まったくやる気が急になくなることもある。そんなときは、シラケ鳥とかスランプ鳥とかいうやつが頭の上に止まっているのです。

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