2009年4月22日水曜日

102.グリップ拡張工事


取り敢えず、グリップを太くして、持ちやすくし、あわよくば、電池を追加収納して、回転銃身筒の回転数をあげようと企図す。例によってトレーシングペーパーをアガチス板に貼り付ける。

(現在の電池数では15秒で銃身筒は3回と4分の3回転する。すなわち1分だとその4倍で、15rpmである。大体750発/分である。「どっとでる」の低速より遅い。)

発射のとき、ときどき、ひっかかるように、一瞬回転が止まることがあったが、レリーサーの角を落とすと、スムースに回るようになった。レリーサーがリアフックに引っかかっていただけだった。お粗末。



NG協会の掲示板を見ると板バネの話題がでていた。左の図は1990年の米国特許を得た連発ピストルの図解だが、引き金につながる67の部分(赤く塗ってみました)はプラスチックのバネである。結局この特許は以前からある連発銃の引き金のバネを、引き金と一体のプラスチック部品で作り、製作を簡単にできるようにしたものである。米国市販の輪ゴム連発銃はすべてこのプラスチック・バネを使った部品キットを使っている(と思われる)。144連発の手回しガトリングも英国の2連電動のDisintegrator もみなこの部品を使っている。したがって世界でもっとも多く売られている連発銃はプラスチックの板バネを使用しているのである。

2009年4月18日土曜日

101.米国市販のガトリングガン


画像を勝手につかったら著作権侵害になるのだが、直接見るほうがわかりやすいので。

これは第49項で紹介した”Gatling Rubber Band Machine Gun"であります。

下のサイトが詳しそうです。
http://www.backyardartillery.com/82500

”Gatling Rubber Band Machine Gun"というのは普通名詞のようにも思えますが、どうもこの製品の固有の名前らしい。

第49項で紹介したように
http://www.productdose.com/article.php?article_id=5480   でも見られる。

12連発の連発銃を12本たばにして144連発としたもの。

Flilckrにも画像があった。595ドル。 6万円!?

緑色の部品が引き金を引いて(前方に押して)連続的に発射させるようにできている。




















これは”Desktop Repeater”と 名づけられている。

http://www.productdose.com/article.php?article_id=5480

おっとこれは連発銃であって、ガトリングじゃなかった。




こちらは間違いなくガトリングガンであります。”Devastator"となづけられています。

devastate は「壊滅させる」という意味なんだそうであります。コワー。

12連発を10本束にしているようだ。手回しで発射させます。


使っている弾丸は 144連発”Gatling Rubber Band Machine Gun"より小さいんでしょう。
http://www.flickr.com/photos/firecomet/2314041292/


http://www.flickr.com/photos/46429967@N00/2167885804/ こちらの写真のほうがわかりやすいかも。ハンドルをまわすと、どうやって引き金がひかれるのか不明。

著作権侵害ついでもこれも。2007年秋ころ(推定)インターネットに登場した"mini gatling gun "。27ドル。それまでの製品の10分の1の値段で、おそらく100発程度の弾丸がこめられる。

こいつが出てから、144連発”Gatling Rubber Band Machine Gun"は、あまりWEBでみられなくなった。

それどころかこれをマネした素人の作品がWEBを席巻しているのであります。http://www.rubberbandguns.com/Featured_Product.cfm?Product_ID=268

2009年4月12日日曜日

100.ガトリングゾロゾロ



こんなガトリングもある。

http://www.youtube.com/watch?v=s2G1e2CZT2E&feature=relatedv=s2G1e2CZT2E&feature=related




マタ、コンナ、スゴイノモアル。 コイツモ、イトマキがとりんぐデス。

http://www.youtube.com/watch?v=oKtMcLEL4I0

最高2000発装てんできると言っているようだが、(英語がよくわからん)ちょっと言い方が大げさではないかい。1秒間に60発と言っているが、それだと3600発/分となり、ワタクシの5倍だ。ほんとか。500発/分くらいにしか見えんよ。本物のMinigun はそんなところだろうが、このマシンガンはそこまでの性能はないでしょう。

糸巻き式、わかりますね。





こんなのもあります。聞いたような音楽がついてる。
http://www.youtube.com/watch?v=mQiZaD2-ldU&feature=related




というようにガトリングがいっぱいできている。どっとでるのコピーが多い。



これもすごそうだ。

http://www.youtube.com/watch?v=BuoRVLzoA7g&NR=1




はいまたこれも。糸巻きね。http://www.youtube.com/watch?v=oAyGNZEXRfY&feature=related



全部、糸巻き式。

全部サイドワインダー。

大部分レゴ。

リアフックは多列ピン式が多い。(一部は板の後縁にひっかける形式)

すなわち大部分「どっとでる」のレゴ版。ただしピンを回転方向とは逆に傾けているのはないようだ。

これは糸巻きドラムが左にある。えらい。

http://www.youtube.com/watch?v=P9iJELLO8c4

2009年4月10日金曜日

99.設計変更

104発を装てんして高速で撃つと約8秒でうちつくした。これは1分間800発になり、「どっとでる」の低速モード(900発/分)より遅い。ちぇっ。設計に余裕がないので、ギヤ比をかえられない。ギヤ比をかえられるよう、機械室を大きくすべきだった。田宮の6速ギヤボックスは減速比をかえると駆動軸がかわる。駆動軸は機械室の定位置にあるので、結局ギヤボックスが上方へ移動する。ところが上方のスペースに余裕がなく、ギヤボックスを動かせないというわけだ。減速比が変えられないなら、電池の数がふやせられないか、検討しょう。グリップに1~2本収容できるだろう。M16などのグリップは細いが、本作は銃の前半部分が重くなったので、もう少しグリップが太い方が保持しやすいだろう。

なんでも余裕のある設計にしておくべきだということだ。機械室にしても。グリップにしても。

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悪口になるが、YouTube で「どっとでる」のムービーをみると、銃のすぐ前に弾丸が落ちている(矢印)。

http://www.youtube.com/watch?v=XeDXVN52cHI&feature=related  これは的にあたって跳ね返ってきたり転がってきたりしたのではなく、銃のすぐ前にぽとっと落ちたのだ。フロントフックの数が少ないので、あとから装てんした弾丸が、先に装てんした弾丸に食い込んで、はずれなかったのだ。
 だから500連発といっても不発に近いものもあるわけである。
 また、射手はだいたい右効きだから、グリップを右手で持って、ストックは右肩にあてるか、右脇にはさんで操作する。すると、銃の左側面が見える位置で(銃の左側面に右の頬をあてるようにして)狙いをつけるはずである。(銃の写真は左側面を写したものが多いのはそのような理由による。)「どっとでる」の作者は、糸巻きを目立たない位置におきたかったので、銃の左に配置した。その結果、弾丸が銃の左側ではずれるようになってしまった。しかもドラムの後方にはモーターとギヤボックスがあるので、ねらいをつけるのに、牢屋の格子のような機関室がまことに邪魔だ。この点、サイドワインダーの考案者:半太のほうが一日の長がある。
 「どっとでる」のビデオは、銃の右半分から、弾丸がリリースされる瞬間を撮影しているが、この光景は銃を操作している者には見難いものなのである。
 右利きの射手が扱うには、弾丸が後方から見て円周の11時か12時の方向の位置で発射され、残りの弾数がわかるように回転方向が時計回りのほうがよい。そのためには12時方向に糸巻きがあればいいのだが、糸巻きはカッコわるいので、3時方向に置いて、左側面から見えにくくしたのだろう。
 「どっとでる」をコピーした作品の殆どがこの欠点もコピーしてしまっている。糸巻きを銃の左側にもってきたのは第95項で紹介した「LEGO Minigun S-41」の作者だけだ。(次項で紹介するLego minigunの作者と同一人物か)

2009年4月5日日曜日

98.試運転のムービー2

レリーサーができたので試運転。なんだか前よりモーターの力がないように感じる。レリーサーのかたちが悪いのかしらね。

約100発装填してみた。700発かけると銃身が挫屈する可能性もある。ちょうちんのようにへしゃげるかも。ゴム700発に耐えるか、一度試す必要がある。

動画の画質が悪い。

2009年4月4日土曜日

97.ニッポンのガトリング




これはニッポンの子供が扱っている、回転翼式連発銃を束にしたマシンガン。


2年ほど前からYouTubeにアップロードされている。HIGOSUGI鉄工所製のガトリングとおなじようなもの。



やたらと丈夫につくってある。子供に使わせるところをみると故障も少ないらしい。


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そして、これは最近発表されたもの。

太い紐を使った糸巻き式。へんちくりん工房の製作になるもの。



大体、多い方式は、回転翼式と糸巻き式といえそうだ。

糸巻き式に板の後ろの縁に引っ掛けるのと、ピンを使うのとがあって、板のほうが外れやすい。はずれるのを確実にするために「断然マスター」氏のごとく、板を回転方向とは逆に傾ける方式をとる作者もある。ワルサ社長の作品のように板をかたむけないでも動作する場合もある。糸をひく方向がうしろの場合、傾けなくともよいのかも。

この「傾ける方式」はピンの場合も有効である。ピンの場合後ろの方向へ巻き取っただけではダメで、ピンを傾けないとひっかかるようだ。(北の「ぱくるど」氏のばあいなど)。傾けるのはHポイントのどっとでるが代表(「ぱくるど」氏のパクリなんだけど)。へんちくりんさんの発見のようにもうひとつ有効な方法は、ピンの直径を太くすることのようだ。最後の作品はピンを太くすることの効果を実証したことで価値がある。
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糸巻き式の場合、ゴムが発射せず、ひっかかってしまうことがある。その対策として、(1)リアフックをピンにせず、板の後縁にひっかける、(2)糸を後ろ方向にひく(ピンの直前で糸がゴムをはねあげるようにする、この意味ではサイドワインダーは疑問)、(3)ピンを回転方向と逆に傾ける、(4)ピンを太くする(板を厚くする)、(5)ピン1本にゴム1本しかかけない、などが今のところ考えられる。「糸を太くする」というのは効果はないかね。
ニッポンの作品でひとつ忘れていたので、4月9日追加する。これは高校生か、大学生の作品。工作は達者。手回しの糸巻きガトリング。サイドワインダーかどうか、動画からはわからない。
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子供がつくるんだから、もはやむずかしいことじゃないです、マシンガンも。アメリカでは2年前にe-Bayで子供(?)が小遣い稼ぎに売っていた。

2009年4月2日木曜日

96.ガトリング総ざらえ



YouTubeでは、もっと以前から「究極のレゴ・ラバーバンドガン」が発表されている。このビデオの演出はたいへんウマイので再生回数も多い。検索でも上位に来る。

ただこの銃は、発射前に銃身筒の予備回転が必要であり、回転音により銃の所在が知れてしまう欠点がある。火縄銃が火縄の燃える匂いで、所在がばれてしまうように。




YouTubeで、rubber band gatling gunで検索すると、こんなのもでてきた。最近アップロードされたようだ。


「究極のレゴ・ラバーバンドガン」と同じ構造ではないかと思うが、、装填の仕方をみると、回転翼式を束にしたもののようだ。

やはり助走を必要とする。
どうしてかね。モーターの回転をギヤで落としてトルクを強くすれば助走は必要ないと思うが・・・・・。そうしている人はレゴの作者にはいない。レゴのモーター自体が非力なのかも。


これはいわばLegoとKnexで作ったDisintegulatorである。

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もっとも英国のDisintegulator本家は回転翼式連発銃を束にしたもの(回転銃身筒)をさらに2本ならべたものであるにたいし、これは糸巻き式「どっとでる」を2連にしたものである。Disintegulatorは糸を使っていないが、これは糸をつかっている。
2本の糸の取り回しを考えると、このマシンガンの装填のややこしさは想像にあまりあるが、写真からはわからない。糸は左右で色を変えたほうがいい。糸巻きは内側にまとめるのでなく外側にわけたほうがいいと思うが如何。


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ソシテ コレハ LEGOデ ツクッタ どっとでる デス。 糸巻キ式、デス。装填ノ ヤウス ガ ヨク ワカリマス。
こうみると10人を越える輪ゴムガトリングの作者がいるわけだ。10人から20人の間の人数と思われる。いまやまったく珍しくなくなった。もっともワルサ社長がマシンガンを作る時代だから当然か。