2012年10月4日木曜日

254.タイマーIC555

How to build "The Most Useless Machine" という記事がboingboingというサイトにあって、それを読むと、most useless machine はpicマイコンとサーボモーターでなく、タイマーIC555とただのDCモーターを使っているようだ(以前第232項で書いたのは英語が読めないための誤り)。レーザーカットしたアクリル板を含めたキットを30ドルで売っている。安いキットのように思える。

タイマーIC555ならプログラムは不要なので、手がだせるかもしれない。Youtubeの動画では、箱の中の「手」は箱の上のスイッチを切ったあと、モーターの逆転によって、同じスピードで、来た道を戻っていくように見える。モーターを逆転させるには、やはり電子的な仕掛けが必要だろう。

昔作った貯金箱(ミステリー・バンク。本ブログの227項で取り上げた)は、クランクによって、手を前後運動させていた。すなわちモーターは逆転せず、ある方向に回転するだけである。これは電子工作でなく、トランジスタもコンデンサも抵抗も使わない。

森博嗣の「創るセンス 工作の思考」(本ブログ第226項)の中で、読者に与えられた課題である「缶ジュース自動販売機の模型」のうち、モーターと電池を使ったものは、このミステリー・バンクの仕組みを使えば、できる。ワタシはそれを自分で考えたのでなく、知識として知っている。

タイマーIC555を使うとつぎのようなことができる。引き金を引いて、一瞬スイッチをONにし、すぐ放す、するとモーターが一定時間回転して輪護謨を1発だけ発射して止まるということができる。ただそれは最初に可変抵抗器を調節して、適当にタイミングを決めているだけで、実際に輪護謨が飛んだのを感知しているのでもなければ、リリーサーの位置を感知しているのでもないので何百発もうつとずれてくるだろう。だから別に555が関係しない回路をつくり、それに切り替え、手動で動かして、(おお、そうだ!)ずれを直してやらないといけない。起点を手動で合わせるわけだ。時計の時刻を合わせるように。

昔、衆議院選挙の開票速報の番組をNHKでしたとき、コンピュータを使って、「当選確実」を予想した。ところが、そのころのコンピュータは不安定で、放送中にダウンすることがよくあったそうである。その対策はコンピュータの画面とは別にアナウンサーを待機させておき、コンピュータが故障すると、そっちの画面に切り替えていたらしい。その間にコンピュータを調整し、回復したら、またコンピュータ画面に戻した。不完全な機械でも、運用によって、実用に供すことができる。飛行機の車輪がでないとき、手動で車輪が出せるようにしてあるようなものだろうか。

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