動力としての糸ゴムの特徴は瞬間的に大量のエネルギーを放出できるということであって、欠点は持続性に欠けるということである。長い時間動作させることは糸ゴム動力には苦手である。まだしもましな使い方というのは、糸ゴムの束をねじっておいて、ねじりが元へ戻るときにそれを動力とするやり方である。これがいちばん持続性がある。私たちが幼少時に作った竹ひご飛行機はねじった糸ゴムを動力としていた。そのほうがプロペラのまわる時間が長い。
糸ゴムを動力とした紙製のロボットの模型というのがあったが、これはロボットがコマネズミのようにせわしなく走りまわるものであった。電池とモーターによるロボット模型のほうがよっぽどロボットらしかった。
またねじった糸ゴムが元にもどる力というものは、トルクがないのである。持続性をもたせれば持たせるほど、トルクがなくなる。
しかし電池とモーターを使うのに比べて、糸ゴムのほうが簡素である。簡素なものには、大仕掛けなものに比べて、良いところもある。このガトリングガンは、歯車でトルクを倍増させ、それによって持続時間を犠牲にしながら、かろうじて、全弾発射できるだけの持続時間は達成しているのがすばらしい。
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