2010年3月6日土曜日

169.米国特許探訪11 左右方向連発(1)

 単位RBGを複数個、左右方向にならべて、端から順番に発射するのが、左右方向連発である。

 この方式のゴム鉄砲の米国特許はたったひとつしかなかった。

 左の図は1959年に出願されている6連発のゴム鉄砲。









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 リヤフックが左端から順に倒れるようになっているが、このリヤフックの倒れるメカニズムは複雑である。

 リヤフックはその後方にあるドラムの外縁と接触している。ドラムは何枚かの円盤(12枚か13枚)を左右にかさねたような形状をしている。ドラムが引き金操作により一定角度回転すると円盤の切り欠き部分にリヤフックが落ち込み、前方に倒れて輪ゴムを発射する。
 引き金操作によりドラムが回転する仕組みは、図でみてお分かりのように、私達の家庭にある、引き紐により蛍光灯と豆球を順次切り替える仕組みと同じものである。

 ラチェット機構により、引き金を引いたときにドラムは45度回転し、引き金をゆるめたときはドラムはすべって、その場にとどまる。

 つり下げ式蛍光灯は
2灯点灯→1灯点灯→豆電球点灯→消灯
のサイクルを繰り返す。
 このゴム鉄砲は
左端発射→左から2番目発射→3番目発射・・・・6番目発射→全リヤフック直立→全リヤフック直立
というサイクルを繰り返す。

  

 この連発銃で、弾丸の装填はどうするのか考えるのは、頭の体操になる。
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 全リヤフック直立となったフェイズで装填するのだろうが、うう、わからない。
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 結局、この銃の機能は、単なる回転翼式連発ゴム鉄砲のそれと等価である。工作のしやすさからいって、回転翼式ゴム鉄砲の敵ではない。珍発明、迷考案の部類か。

2010年3月1日月曜日

168.米国特許探訪10 上下方向連発2

 
1970年のアメリカの特許。



 連発式ゴム鉄砲。


 銃の後端に階段状に切れ目を作り、この切れ目に輪ゴムをひっかけ、引き金の操作でワンステップずつ上の切れ目に輪ゴムを移動させ、最上段の切れ目から輪ゴムがはずれると発射する。


 NG協会のプラネットウエーブT34(1)というのは、これとソックリだ。(装填数が多くなっていること、工作がしやすく、精度が上がるように角材ー割りばし?ーの積層構造になっていることは評価する。)


 また、同じくNG協会会員で、残念ながら今は故人となられたHIDOSUGI鉄工所の無骨な連発銃(銃を前後に伸ばしたり縮めたりして、「銃の中で輪ゴムを引き伸ばす」方式の)では、マガジンの部分(2)にこのメカニズムが使われている。


 Hポイント氏のキザとかギザとかいう作品は(1)(2)のコピーまたは、他のルートからのアイデア借用である。なぜなら小児GがかつてNG協会の掲示板でプラネットウエーブT34とHIDOSUGI鉄工所の連発銃の給弾機構との類似を指摘したとき、Hポイントめはうんともすんともコメントできなかったからである。(まだ出来ていなかったのでしょう。)


 Hポイント氏はステップアップ三部作を機会あらばつねにまとめて発表し、三つとも自分の考案のような印象をあたえようとしているが(小細工が好きだね)、彼の考案は最初のヤツだけだ。二つ目は「しんど」氏の作品のバリエーションだそうだ。(以前に掲示板で告白)  以下明晩。



(昨晩からの続き)写真サイトFrickrに、左のようなスパイダーマンのキャラクター商品の写真が載っている。


 このゴム鉄砲の連発メカは、上記の米国特許に基づくものと考えられる。


 その理由は(1)どちらも4連発。(2)ステップの傾斜の角度が類似、の2点。まあ、かたちの類似で、直感的にわかりますが。

特許は1968年出願、1970年登録。この玩具は1979年に買ったようだ。




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 これと全く同じ大きさ・形で色違いの製品がある。


 キャラクターが違うだけ。

http://volume22.blogspot.com/2005_05_01_archive.html


この兵隊さんの名前はBeetle Baileyというらしい。アメリカのマンガのキャラクターなのだろう。


この二つの画像は別々のサイトで採取したものである。




 メイド イン ホンコン。



 これらの情報を総合すると、1970年の米国特許に基づいて、4連発のプラスチック製のゴム鉄砲が、ホンコンで製造され、1979年頃アメリカで売られていたと考えられる。アメリカで市販されていたと推定する根拠は、パッケージに書かれたキャラクターがアメリカのものだからである。




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 オークションのサイトで、別の製品も見た。2発しか連発しないそうだ。ギザギザが細かすぎたか、ステップの傾斜が少なすぎたのだろうか。

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(上から2つ目以下の切り込みが少し前方に寄っている。こうすると2つ目の切れ込みに装填した輪ゴムは、いちばん上の切れ込みにステップアップできないのだろう。こんなことが製造前にわからなかったのかしらね。May.1.2010)

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これも多分おなじメカニズムのゴム*砲。サカナの形をした光線銃だが、尾びれの後端をこのように少しかたむけるデザインのゴム*砲とくれば、同様のメカニズムのものとしか考えられない。6連発のよう。

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こんなのもあるぜ。日本製。マネのまねの真似だ。



切りがねえ。







http://goodsfan.jp/article/detail.aspx?m=detail&b=7348&brid=122

2009年12月27日日曜日

167.中国のゴム鉄砲(皮筋手槍)


中国のゴム鉄砲事情はいかに。
左の画像 (I will eliminate the picture from this site,if the copyright holder requires it.)は下記のサイトで見えます。木片を2枚、モナカのように貼り合わせてある。ねじで止めていない。いったん貼り合わせたら、内部をみることができない。引き金をひくと、輪ゴムの後端の直前にある横木が持ち上がって、発射するというユニークな機構。工作は丁寧で、デザインは上品。
また、外国のゴム鉄砲を紹介するサイトもある。橡皮筋玩具枪。
次のサイトは日本の或るサイトの影響下にある。ワタクシには珍しくもない。
中国で多いのは輪ゴムを使って筒の中のマッチ棒などを飛ばす玩具で70年代に流行したらしい。筒には自転車のチェーンをバラし、つなげて作っている。たとえば、
手工制造枪械全过程 http://bbs.tiexue.net/post_3466062_1.html
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輪ゴムそのものを弾丸として飛ばす玩具は、WEBを見る限り、中国では少なく、自作する人も少なそうだ。日本人の作品をまねるのは、米国在住の中国民族、即ち中国系アメリカ人でしょう。

2009年12月23日水曜日

166.Woodha.comのガトリング・ガン消える


NG協会の掲示板を見ていると、Hポイント氏がwoodha.comのガトリングガンの画像が消えてしまったことを書き込んでいる。いそいで見てみると、やっぱりきえていた。
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惜しい見ものがなくなってしまったよ。油断してコピーしていなかったのでみることができない。1枚だけあったので、今はなきガトリング画像をしのぶために、ここにかかげておく(click to enlarge)。これはWoodha.comさんに著作権がある画像であり、引用元のサイトはhttp://woodha.com/shop/ である。著作権者の指摘があれば取り下げます。(The copyright of this picture belongs to Woodha com. I will eliminate it from this site,if the copyright holder requires it.) この作品はモーターボックスやバイポッドにネオジム磁石をつかったり、6Pのスナップスイッチを使うなど、オリジナルにはない工夫がしてあったのだが。このサイト(Gの作業ノート)の第136項と第140項に画像がある。
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Hポイント氏は自分が撮影した画像にWoodha com.のロゴの入った画像をちゃんと持っていた。元のサイトでは消えているのに。したがって、彼はこのサイトについて以前から知っていて、問題の画像をコピーして静観していたが、何かのきっかけで(何がきっかけかしらんが)ふと件のサイトを見ると、画像が消えているので、自分の追随者がいるということを披露したい誘惑に勝てずに掲示板に書き込んだのだろう。しかし著作権侵害がいかんというなら、なぜWoodha com.に画像があるうちに非難の声をあげなかったのでしょう。
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犯多会長が狙いすましたように長いコメントをしているのも可笑しい。
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(googleの画像検索を見ていると、woodha.comのガトリングの画像がまだ残っていたので拾い集めておいた。本体が削除されても、googleの巨大なロボットサーバーには、成仏できない魂が幽冥界をさまようごとく、しばらく残っているらしい。そういえば、画像検索で面白い画像を発見しても、元のサイトが消えていることがちょくちょくある。Dec.25.2009)



(最後の写真にはrotating barrel の後ろの端が写っており、単位銃身を回転方向とは逆に回転させてとりつけてあるのがわかる。拡大して見られたし。この構造はHポイント氏がなぜか詳しく解説していない重要なことだが、California の卓越した技術者は、WEBの写真を見ただけで、易々とコピーを作っている。その理解力たるや畏るべし!)

2009年12月20日日曜日

165.銃の全長に対する輪ゴムの長さ


さぼっていますが・・・・。
 ゴム鉄砲の長さについて、ワタクシの好みを書く。
 左の写真は、上から(1)Hポイント氏の有名な「どっとでる」、(2)ioan ghip  氏のコピー、(3)Woodha.comによるコピー、(4)拙作である。
 拙作の写真に緑色のマークで表したのが、輪ゴムを引き伸ばした長さ、ピンク色で表したのが、それ以外の部分。(barrel length and non-barrel length)
 結論からいうとピンク色の部分が、銃の半分以上になるのは、ワタクシの好みでは、ペケであります。( I think the non -barrel length indicated by the pink arrow must be 50% or less of total gun length.)
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 輪ゴムを引き伸ばした部分は、(1)弾丸に使う輪ゴムの種類と、(2)その引き伸ばしの大きさと、前後方向配列の場合は、(3)最大装填数によってきまる。(The length of rotary barrel depends on gum length, the extent of gum stretch and loading capacity.)
 ところがピンクの長さはいくらでも長くできる。だから銃の規模を誇るために、この部分をながくするのは、もっともイージーなことである。(It is easy to arrenge the length of stock ,grip and motor box .)
 刀の長さは刃渡りで測るべきであって、柄を長くすると、いくらでも長くなるが、それは薙刀であって、カッコ悪いと考える。(It seems to be a nonsense that one proud of the scale of his gun because of its length, when he made a gun with a long motor box and a long stock.)
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 それから銃はグリップを右手で握り(右利きの場合)、左手で銃身の下方(青色の矢印のあたり)を支えるわけですが、右手だけで持つときはどうするか。・・・・それはストックの根元の部分をにぎれなければならない。(黄色の矢印で示したところ) ジョン・ウェインに銃をなげてやると、ここで受け取る。違うか。モーターボックスをあまり長くすると、ストックの根元が後退して、握ったときに銃の前方が下がってしまう。ワタクシのストックは小さいが内部に電池がギッシリ詰まっていて、重心を後ろに下げている。
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 上の写真をよく見ると、オリジナルの欠点がコピー作品で増幅されているのがよくわかる。

2009年11月15日日曜日

164.「1800連発」はすごい

ワクテカ http://wakuteka.jp/archives/1460 というページにらせん装填法の2連マシンガン「1800連発」の画像がでていた。2009年3月の会の様子らしい。NG協会のガンロッカーの写真よりずっときれいに見える。フロントフック群を作り直したようにも見える。HIDOSUGI鉄工所のガトリング(ギャトゥリング)ガン(メカニズムとしては陳腐)と並べて撮影しているので、細かいところは写っていない。らせんの部分をどう工作しているのか見たいのだがよくわからない。「1800連発」だけドアップで撮影してくれたらよかったのに。会員のだれかコピーを作ってくれるといいんだが。
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「1800連発」はやっぱりたいしたものだ。欠点としては、2連銃なので装填が2倍メンドくさいことしか、思いつかない。(デザインも、もひとつだということは言わない。)
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脚を作り足していたが、ストックやグリップをつくったほうが銃らしくなったのでは?あるいは3脚の上に乗せるとか。
(11月12日と13日は東京出張だった。ホテルのインターネット・コーナーでブログの更新ができるように思っていたが、ノートパソコンを持っていかなかったので、WEBを見ることさえできなかった。帰宅して、更新している。)

2009年11月7日土曜日

163.できれば朴で作りたかった


 サーフェイサーを塗ってしまうとわからなくなるが、いろんな木を使っている。図でAはア ガチス、Hは朴、Bはベニヤ(シナベニヤ)である。できれば全部朴で作りたかった。アガチスはやわくて、木ねじをしっかり受け止めてくれない。シナベニヤは前にも書いたがしなりすぎる。ホウが手にはいらないので代用したのだが、ホウを買い込んでおけばよかった。数年前はホームセンターの棚にいっぱいあったのに。売れ筋でないので整理されてしまった。

ホウはいい。素朴というくらいだ。

ヒノキは支柱に使っているが、側面からは見えない。バルサも銃身筒カバーに使ったが、図に書くのを忘れた。バルサは使っているのがわからないほうがいい。

北のほうでゴ*鉄砲のトランクを作ったひとがいる。この豪快さはたいしたものだ。この作者はやっぱり只者ではなさそうだ。ワタシもちょっと作ってみたい、という気はおおいにするが・・・・楽しい作業になりそうだという予感がここちよく頬をなでるが・・・・・・・イヤヤッパリ仕事が遅いのでやめとこう。ドロ沼になりそうなので。